ネット選挙 ツイッター分析―毎日新聞・立命館大共同研究
参院選からネット選挙が解禁されるのに当たり、毎日新聞は立命館大の西田亮介・特別招聘准教授(社会学、ツイッターアカウント:@Ryosuke_Nishida)との共同研究プロジェクトをスタートさせました。政党・政治家や有権者のつぶやきを分析するとともに、従来型の世論調査も駆使し、「ネット選挙解禁で日本の政治は変わるのか」を探ります。
ツイッターユーザーの党首名つぶやき数(7月4日から9日集計)
ツイッター定点観測。今回はツイッターユーザーによる各党党首名のつぶやき数を計測した。公示後、もっとも多くつぶやかれた党首は?
参院選公示日の4日から9日までの6日間、ツイッター利用者が各党の党首名をつぶやいたツイート(投稿)件数を集計した。自民党総裁の安倍晋三首相が10万件を突破しトップ。日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長も6万件を超え、両氏が他党の党首を圧倒している。共産党の志位和夫委員長が民主党の海江田万里代表を抑えて3位に入った。
安倍首相は1日当たり1万4000〜2万件つぶやかれている。自身もツイッターとフェイスブック(FB)を連動させて全国行脚の感想や画像を積極的に発信。橋下氏もフォロワー(読者)が112万人いる強みを生かそうとツイッターでの発信に力を入れる。。
海江田氏はFBを連日更新しているものの、ツイッターには投稿せず、ネット上での存在感は薄い。5番目に多くつぶやかれているのは社民党の福島瑞穂党首で、自らも原発や憲法などに関する党の主張を発信。6位は生活の党の小沢一郎代表で、事務所のアカウントから同党候補者の投稿を頻繁にリツイート(転送)している。
みんなの党の渡辺喜美、公明党の山口那津男、みどりの風の谷岡郁子の各代表は1日平均200〜300件程度にとどまっている。。
ツイートの収集には「NTTコム オンライン」社の分析ツール「バズファインダー」を使用した。【石戸諭】。
毎日新聞 2013年07月11日 東京朝刊